「食べる」を通して、子どもと家庭、地域を支える|花園保育園ベビーホームの食育とYYファミリーキッチンの取り組み

横浜市鶴見区にある「花園保育園ベビーホーム」。
園では日々の給食を“ただ食べる時間”としてではなく、子どもたちが生きる力を育む大切な学びの場として捉えています。
今回は、園長の鈴木拓さんと、長年園の給食を支えてきた管理栄養士の岩﨑さくらさんに、花園保育園ベビーホームが大切にしている食育の考え方や、近年力を入れている夕食支援「YYファミリーキッチン」の取り組みについてお話を伺いました。
食べ物の「育つ過程」を知ることも、私たちの考える食育

花園保育園ベビーホームが大切にしているのは、できるだけ多くの食材に触れ、食そのものに興味を持つこと。
鈴木園長は、その根底にある考え方をこう話します。
鈴木園長:「いろんな種類の食べ物を、できるだけ食べてほしいと思っています。それと同時に、今食べているものが、どこから来て、どうやってこの食べ物になっているのかを知ってほしいですね」

園内にはぶどう棚があり、枯れた枝から若葉が芽吹き、実が育ち、やがて食べられるようになるまでの過程を、子どもたちは日常的に目にしています。
鈴木園長:「その変化を見ること自体が、もう食育だと思っています。毎年楽しみにしているぶどう狩りも、自然と食への関心を育ててくれますね」
実際、最初は苦手だった食べ物が、いつの間にか食べられるようになる姿を何度も見てきたといいます。
鈴木園長:「この前のお泊まり保育で、いつもおかわりをしない子が、カレーを2回おかわりしたことがあって。ああ、ちゃんと育っているな、と嬉しくなりました」
「残さず食べる」「噛む力を育てる」日々の給食の積み重ね

花園保育園ベビーホームでは、基本的に「残すのはダメ」という考え方を大切にしています。
無理に食べさせるのではなく、年齢や発達に合わせて量を調整しながら、きれいに食べ切る経験を積み重ねていきます。
月に一度開催される給食会議では、全クラスの担任が参加。子どもたちが普段食べている様子や好きなメニュー、食べにくそうなメニュー等の報告を受け、献立作成や配膳のボリュームに都度フィードバックされています。
鈴木園長:「1歳クラスから、ほとんど残す子はいないですね。理事長がよく言う『食べれば必ず栄養になる』という言葉が、園の根底にあります」

嫌いなものでも食べることで、その子の体の一部になっていく。その積み重ねが、やがて大きな力になると鈴木園長は話します。
給食づくりの中心を担う岩﨑さんが特に意識しているのは、「噛む力」を育てることです。
岩﨑さん:「最近は誤嚥事故を心配して、何でも細かく刻んでしまう傾向がありますが、それだけが正解ではないと思っています」
歯が生えそろっていない小さなクラスでは柔らかく調理しつつも、あえて一口で噛める大きさに切るなど、発達段階に合わせた工夫を重ねています。
岩﨑さん:「例えばリンゴも、小さいクラスは少し煮て大きめに出しますし、上のクラスは先生たちがしっかり見守りながら生で提供します。
噛む力や筋力を育てることが、結果的に事故を防ぐことにもつながると感じています」
旬を味わい、みんなで食べる時間が「好き嫌い」を変えていく

旬の食材を取り入れ、季節を感じられることも献立づくりで大切にしていることの一つです。
岩﨑さん:「今はスーパーで一年中いろいろな野菜が並びますが、だからこそ『今が旬なんだよ』と伝えたいと思っています」
苦手な野菜も、カレーに入れたり、好きな食材と組み合わせたりしながら、定期的に献立に登場します。
岩﨑さん:「食べ慣れることが大事なので、一度で終わらせず、何度も出すようにしています」
また、忙しい毎日のなかでは、お子さんだけで食べる場面が多くなりがちですが、「一緒に楽しく食べること」が何より大切だと岩﨑さんは話します。
岩﨑さん:「『これは何の野菜かな?』 『おいしいね』と会話しながら食べる時間を、5分でも10分でも持ってほしいですね。箸の持ち方やお茶碗の持ち方も、周りの大人の姿を見て自然と身についていくと思います」
夕食支援と給食だよりで、家庭と地域までつながる食育

園では2025年1月より、YYファミリーキッチンのミールキットや紙包み料理を導入し、夕食支援にも取り組んでいます。
忙しい夕方の時間帯、少しでも保護者の負担を減らしながら、安心できる食事を届けたい――そんな想いから始まりました。
保護者アンケートでは、8割以上が「園で購入できるのは良い」と回答。
現在は約半数の家庭が利用し、紙包み料理のハンバーグや鶏もも肉とじゃがいものグラタン風、ミールキットのミートボールのかぼちゃクリーム煮などが人気です。
「味が濃すぎず、揚げ物ばかりでない」「家庭では作りにくい一品があると助かる」
そんな声に応えるかたちで、夕食支援は少しずつ広がっています。
さらに花園保育園ベビーホームでは、園に通う家庭だけでなく、地域の方への販売にも対応。
子育て世帯や一人暮らしの方など、地域全体を“食”で支える取り組みへと発展しています。

また、園の給食だよりも特徴的です。
岩﨑さんが描く4コマ漫画を掲載し、食材の話や「噛むこと」の大切さを、子どもにも保護者にも伝えています。
岩﨑さん:「保育園に通わせている保護者は、仕事をされている方が多く、子育てとの両立でとても忙しい日々。文字だけだと読まれにくいことも、漫画なら自然と目に入りますよね」
「子どもと一緒に見ています」「家での会話が増えました」と、保護者からも好評で、園と家庭をつなぐ大切なツールになっています。
YYファミリーキッチン 販売情報
販売日は、YYファミリーキッチンのInstagramに投稿される販売カレンダーをご確認ください。
【花園保育園ベビーホーム】
住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦5-8-16
販売時間:16時〜18時30分
支払い方法:現金・クレジットカード・電子マネー(交通系・各種Pay)
※在園児の方はお迎え時に購入できます(取り置きも対応可)
※外部の方が購入される場合は、インターホンを押して購入の旨をお伝えください。

